ファッション

あることがあることとなっているとき、たいていは誰かがそうしたからそうなっている。
例えば、ある髪型が流行するのは誰かが流行らせているからなんですよ。
全理連(床屋のカルテル)が今年流行する髪形を決める。タレントを使って広告する。この辺は単純接触効果とPOX理論を組み合わせれば説明できるでしょう。それとともに全理連のメンバーに新しい技術を伝え、それで追加料金を取る。

あ、眼鏡の流行とかも近いね。あんなもの普通に使っていたら何年も使えるから売る側が困る。だから、サイズが振動しているはず。

久しぶりに友人に会ったときのこと。彼は襟を立てておりました。これを見ると僕は、ああ、独立したオトナだと主張したいんだなあ、と読みます。風習から一部を故意だと分かるように崩すことは、同じ文化圏の一員であり、その風習を守る能力があることと反骨精神とを同時に主張しています。だからおしゃれとされるのです。やりたければ、進化論的にも説明できるでしょう、笑。
逆にいうと、会っている間「俺は独立したオトナなんだ」っていうメッセージを僕は聞かされ続けるわけです。ちょっとかわいい。

類題として、我々の世代でチェック柄がオタクと結び付けられるのは、これが親世代のモードだからだろうと考えられます。

まあ、ようするにマッチポンプみたいなものです。こういったことを知っている人は傍観することにする人と一緒に油を注いで消火して楽しむ人に分かれるだろうけれども。
結局、20年も寿命がないものに私は興味がもてないのです。