ちょくだいさん、ごめんなさい
ちょくだいさん、ごめんなさい。(ちょくだいさんが中高の後輩で、中学校一年生や中学校二年生の頃の印象からアップデートされていないことも行き違いの原因かと思いますので、この書き方にいたします。)
このあいだ書いた上の文章に対して、なぜか、ちょくだいさんに反論されています。
しかし、ちょくだいさんには、かなり感謝と配慮をした文章を書いたつもりでした。
まず、前の方には、ちょくだいさんのおかげで、りりあんさんは模擬面接を受けることになったよ、ちょくだいさんがいなければ知り合うことすらなかったよ、ということが書いてあって、後ろの方には AtCoder のこのあたりの過去問(4問時代のABCのC問題)を解くといい勉強になるよ、とまで書いてあるわけじゃないですか。宣伝までしたくらいの気持ちでしたよ。
というわけで、ちょくだいさんが、先輩に失望したといっているのを見たときは、何を言っているんだろう、と思いました。
知らん人だったらここまで言わんけど、書いてるのが知ってる先輩なので。なんか先日も失望させられた記憶があるんだけど、2回目。
— chokudai(高橋 直大)🍆 (@chokudai) March 31, 2021
AtCoder
それで、しばらく首をひねっていたんですが、実は、まったく理解していなかったところがあったことに気が付きました。それは「競技プログラミング」とは「AtCoder」のことであり、「AtCoder」とは「ちょくだい」のことである、と読む人がいるということです。
「競技プログラミングをしている」と言ったら、非常にありがたいことに、殆どの人がAtCoderに取り組んでいると思います。日本における「競技プログラミング」は、「AtCoder」と言い換えても、さほど問題がないかと思います。(競技プログラミングの在り方 ~「競技プログラミングを我々が終わらせる」を受けて~ - chokudaiのブログ)
これは、ちょくだいさんが blog に書いてくれたので気が付きました。なるほど。なるほど。これについては、意図せず失礼なことを書いたとお詫びしたいと思うと同時に少し背景の説明と本来の意図をご説明させてください。
当たり前ですけれども、あれくらいの長文を表に出すからには、あらかじめ、それなりの数の関係者に閲覧して感想をもらって修正してから投稿してます。それなりの数の先輩や後輩や同僚や教えた相手などに先に見せてます。もちろん、りりあんさんにも見せてます。
で、この「競技プログラミングを終わらせなければ」における「競技プログラミング」というのは、もともとは、今回の模擬面接をした3人の周りの人たちの間では、競技プログラミング同好会・クラブやその周辺の活動を指すわけです。
そりゃそうじゃないですか、「競技プログラミングをする」という表現は当時はなくて、「プログラミングコンテストに出る」と言っていたわけです。だから、競技プログラミングといえば、自分たちが大学生の頃の集まりを指すわけです。「学生時代のバンドを終わらせなければ」と置き換えたら意味が通じるでしょうか。つまり、自分たちの大学生・大学院生の頃を反省して、とても大事なことをやり忘れてきたのでやり終わらなければいけない、ということです。
少々不正確になって誤解されることを恐れずにもうちょっというと「東大理学部情報科学科に2002年から2005年ごろに進学した人々とその周辺のうちでお祭りが好きな人たちのコミュニティー」があったという話です。そして、2007年に競技プログラミングの名前が付きます。つまり「競技プログラミング」が広まり変質したというのは AtCoder ができる2012年より前の話をしています。「前競技プログラミング時代」には Gokuri-Squeeze GNC kitsune- というような本当にすごい先輩たちがいたんですよ。ただ、競技プログラミングができた少し後あたりで、どこかで歯車を狂わせてしまったように感じております。
だから、あらかじめ閲覧していた人たちの中には、「競プロ終わらせるは本当にそう」といった反応をしている人も複数いました。
別に「競技プログラミング」という単語を商標登録していたわけでもないですから、その後、誰が使うのも自由です。ただ、さすがに、個人の代名詞や会社の代名詞のようになっていると思っている人がいることには私は気が付かなかったわけです。
それを前提に、元の文章を置き換えて、
「ちょくだい」は、東京大学「ちょくだい」同好会2007年春台湾合宿から始まります。
「ちょくだい」は変質し、その悪影響は看過できない所まで来てしまったと思います。
我々の目的の一つは、我々が始めてしまった「ちょくだい」を我々が終わらせることです。
という風に読んでいると理解すると、なるほどこれは、たしかに「抹殺する」という意味にもなりそうですし、
「AtCoder」は変質し、その悪影響は看過できない所まで来てしまったと思います。
我々の目的の一つは、我々が始めてしまった「AtCoder」を我々が終わらせることです。
という風に読んでいると理解すると、なるほどこれは、たしかに「破産させてやる」という意味にもなりそうです。というか、それ以前に「お前たちは始めてないよ」といわれそうですよね。
そりゃそういう風にいわれたら怒ります。ごめんなさい。だけど、破産させる気も抹殺する気もありませんでした。というよりも、こう読まれるのにあらかじめ気がつけというのは、正直無理です。
僕たちは、競技プログラミングを娯楽として楽しんでいます。これを、初期にちょっとプログラミングコンテストに取り組んでいた程度で、我が物顔で「我々が競技プログラミングを終わらせる」などというのは、到底容認できるものではありません。競技プログラミングは貴方のものではない。もちろん僕のものでもないので、多様な競技プログラミングのあり方があるべきでしょう。(競技プログラミングの在り方 ~「競技プログラミングを我々が終わらせる」を受けて~ - chokudaiのブログ)
という部分は
僕たちは、「AtCoder」を娯楽として楽しんでいます。これを、初期にちょっとプログラミングコンテストに取り組んでいた程度で、我が物顔で「我々が「AtCoder」を終わらせる」などというのは、到底容認できるものではありません。「AtCoder」は貴方のものではない。もちろん僕のものでもないので、多様な「AtCoder」のあり方があるべきでしょう。
という意味だとすると、納得がいかない理由はとてもよく分かります。なので、わざわざ、プログラミングコンテストと競技プログラミングを書き分けているということですよね。
しかし、「我々が「AtCoder」を終わらせる」というのは、容認するとかしないとか以前に、具体的に何をすることをイメージしていたんでしょうか。やっぱり、破産させるとかでしょうか。容認できないと判断できる程度には具体的にイメージできていたはずと思います。「AtCoder はあなたのもの」の具体的な意味もよく分かりません。ただ、なるほど、これはなんかとんでもないことをする計画だったっぽいですね。
しかしながら、前の文章でも AtCoder の過去問を解いてみたら、とおすすめしていることからも分かるように、サービスはあって欲しいと思います。
本当にごめんなさい。
5歳くらい歳が離れると一部の言葉が通じなくなることがあるのは、少し前に「アンチ」という言葉で強く実感したことがあります。これもそうなのでしょう。
ここまでが謝罪です。
質問
ところで、ちょくだいさんの文章、何を言っているかまったく読めないというか、全体として言いたいことはあるみたいなのだけれども、部分部分の整合性がないのではないでしょうか。局所的にころころ意見変わっているように思います。
ちょっとよければ書き直していただけませんか。
たとえば、「競技プログラミングが役に立つかどうかは企業が決めるべき」だと考えているんだったら、問い合わせなり資料を漁るなりしましょう。しかも、競技プログラミングはAtCoderのことと置き換えてもいいとかいっているんだったら、AtCoder が役に立つかどうかを問い合わせましょう。
「Googleはどっちかというと役立つ企業だと思ってますが……。」みたいな希望を書かれても知らんがなというしかないです。Google に AtCoder が役に立つか問い合わせるなり、公開されている資料を探すなりすればよいでしょう。
その一方で、「AtCoder社として主張してそのまま通っているもの(注: IT就職における評価)もある」ということで、「AtCoder社が自発的に就職に役に立つと評価している」ことも書いていて、こんな短い文章で自己矛盾しちゃうのは読む方としては厳しいです。
そして、そもそも「Googleに入るのが偉い」という価値観を批判していたわけで、そういう価値観じゃないのだったら、Google 就職で役に立つかなんか、どうでもいいはずで、文章中でだらだらと一番長い章を立て語っているのは何がしたいのか不明です。役に立とうが立つまいがどうでもいい。そうなるでしょう。
また、私も、AtCoder が Google 入社にまったく役に立たないと書いた記憶はなく、教える立場として「4問時代のABCのC問題とかが問題集としていいですよ」というのは生徒に対しても繰り返し言っているところです。この点、ちょくだいさんは、具体的にはどの程度まで役に立つとお考えでしょうか。「あくまで一部の要素でしかない」「勉強時間の2~3割は競技プログラミングに充てても良い」とありますが、具体的にはレーティングでいうといくらでしょうか。あるいは、どの問題を何問くらいでしょうか。
(ちょくだいさん向けの文章は、ここまでです。)
競技プログラミング
競技プログラミングの名前が何を指しているかという意味では、競技プログラミングの名前が付く前のプログラミングコンテストの時代で活躍された三廻部さんの以下の発言はとても示唆的だと思います。
っていうか 2007 年以前も競プロって名前がついてなかっただけでずっとやってたわけだしなあ… (私は 2004 年に引退した人です) 誰が始めたって? ってのは思うが
— Dai MIKURUBE (@dmikurube) April 1, 2021
そこで時代が変わったから別物ですっていうのは一つの主張で、まあたぶんそれはそれで正しいと思うけど、それを言うならおそらく彼らの頃からもさらに時代が変わっていて、「我々が始めてしまった競技プログラミング」というのもとっくの昔に終わっていたのではないでしょうか、っていう
— Dai MIKURUBE (@dmikurube) April 1, 2021
「とっくの昔に終わっていたのではないでしょうか」っていうのはそうかもしれません。ただ、名前の付替えがどうとかそういうのはいいので、三廻部さんもお願いなので、「もしも、自分がクラスメイトなどだったら友達になってお茶をするだろうなと思う」ソフトウェアエンジニアになりたいという人を見つけて、授業なり模擬面接なりをしてあげてください。たぶん、私の言いたいことが伝わると思いますので。
Gokuri-Squeeze の川中さん(mayah さん)も同じ問題意識を持っていて、一緒に模擬面接をすることもありますけど、そういう問題意識があるんですよ。
競技プログラマーには、「競技プログラミングじゃないんだ」ということを理解してから練習してもらう必要がある場合がある。出題範囲が似ているようでかなり違うので。
— mayah (@mayahjp) December 8, 2020
コーディング面接練習したい人がいたら、ひきうけますのでお気軽にリクエストください。
— mayah (@mayahjp) December 22, 2020
動画化は許可してもらえると喜びます。
mayah さんは、競技プログラミングのできる前の世界大会クラスのプログラミングコンテスト勢であるだけでなく、Google にもいた CEO かつ CTO で、エンジニアの教育にもボランティアで精を出していますので、ソフトウェアエンジニアになりたいならば今すぐフォローしましょう。
就職に役に立つ
なお、ちょくだいさんが、Google の人も競技プログラミングは就職に役に立つと主張している例として挙げられている下のツイートですが、私は ymatsux とは小学校3年生からの付き合いです。
これを受けて、Twitterで、現役Googleエンジニアかつ現役競技プログラマの方から、以下のような宣伝が行われていることも確認できます。
これは宣伝ですが、未経験の人が実力を示す一つの方法は就活競技プログラミングコンテストである Google Kick Start https://t.co/f4sgtYGUJg で好順位を取ることですね。"top participants may be invited to interview at Google" と書いてあります。他の会社でも認識してくれるところもあるかなと https://t.co/faq6BuaCtv
— Yoshitake Matsumoto (@ymatsux) 2021年3月31日
このような事実を見ると、 競技プログラミングはGoogle就職の役に立つ、というのも、そんなに間違っていない事実なのではないかと思います。(競技プログラミングの在り方 ~「競技プログラミングを我々が終わらせる」を受けて~ - chokudaiのブログ)
ymatsux も合宿のメンバーで、私は公開前にあの文章(2月の頭の時点の草稿)を見せておりました。しばらく話して、バックスラッシュが出力できないことがあることなどいくつかの例を出すと「よく見つけたなあ」などといってくれた一方、「情報系っぽい経歴がないと、レジュメのスクリーニングに通らない。しかし、競技プログラミングの成績があるとスクリーニングに通るようになる場合がある。これはとても重要な側面だが、お前は分かっていない。」という旨のことをいわれまして反省しました。そして、あの文章に書き足すのを忘れました。
状況
さて、たしかに、あの文章は思い込みがあると読めないものなので、いくつか明らかに断絶があるわけですが、これが分かると読みやすくなることを簡単に説明しましょう。
- ゴールからかなり遠く、面接本番まで2週間しかなかったので、3人の面接官は本当に焦って、りりあんさんにリアルタイムアタックをさせることにしました。
- コストパフォーマンスを最大にするために、手分けしながら渋谷の大きな本屋で本を探し、どの本の内容ならば常識的な内容を網羅していて、どこの章は読まなくていいかを議論しました。
- そして、オアシスの見えない夜の砂漠のような場所を2週間走り続けてください、ぎりぎり間に合うかもしれないから、というようなひどいアドバイスをしました。
ということです。
僕もこの場にいたけど3人の本屋でのスピード感はなかなかのものだったよ
— aihara (@shunsukeaihara) March 31, 2021
というように、とにかく3人の面接官は慌てまくっており、あの文章では「りりあんさん」については「リアルタイムアタック」させるための「コストパフォーマンス」の話しかしていないのです。どうも人間関係資本と教養の話をしていると思う方がいるようなのですが、Google の面接に教養も人間関係資本もいりません。
具体的にイメージしやすいように伝えますと、難易度・分量的には、私は「大学受験の物理」くらいと思っていて、一緒に面接官をしている人はそれよりは多くて「大学受験の物理+化学」くらいといいます。センター試験の数学のタイムアタックだけをやりこんできた人に、「残念なお知らせがあります。2週間後に2次試験があって、科目は物理と化学の2科目だけです。聞いたことがない科目かと思いますが、4時間で自然科学の概論を教えるから、その後で知識を詰め込むために本屋行きましょうか。難しい問題はでないからなんとかなると思います。」と告知して間に合わせなくてはいけなくなった。というのが伝わる比喩でしょうか。(聞くところによると、速い人は、数学1Aは8分、2Bは17分前後で解けるらしいですよ。)
また、「Google 入社は、えらくもないし、すごくもないし、むずかしくもない」と我々は心から思い、言い続けています。というか「えらくもないし、すごくもないし、むずかしくもない」と思っているから、たとえば、教育制度を整えて国策として大量に人を輸出するべきだといっているんですよ。
私に対して、
「Googleに入るのが偉い」という価値観も気に食わないし、ゲームとして入りやすいものに再構築されたお陰で、人が少なかった黎明期と比べてたくさんの人が参加するものになった、っていうメリットについても語っていないし、競プロをよく知らん老害になっちゃってそう、というのが個人的見解です。
— chokudai(高橋 直大)🍆 (@chokudai) March 31, 2021
とかいっているけれども、どう見ても「「Googleに入るのが偉い」という価値観」を持っているのは、ちょくだいさんのほうですよね。私には「お茶が飲めて偉い、すごい」くらいの違和感があります。
たとえば、さっき見つけたこのツイート。
2019年後半から、AtCoderが一気にされるのがいくつかあったのよね。一つはLillianさんの転職エントリ。Lillianさんの化け物さがめっちゃ出てるエントリなんだけど、競プロに注目が集まったきっかけの一つかなーと。https://t.co/kAm5MYwUpf
— chokudai(高橋 直大)🍆 (@chokudai) March 19, 2021
「化け物」だとか「注目が集まった」とかいうことですが、偉い、すごい、という価値観がないとでてこない説明です。
「競プロが就職に役立ったよ」系の記事のレジェンドは、Lillian さんの「医者から未経験で Google に入社しました」!!!
— けんちょん 🍡( ´ ꒳ `🌸) (@drken1215) January 25, 2021
これが出た直後、Qiita 記事群へのアクセス数が突発的な伸びを観測したことは忘れない。
たった一人であれほどの影響をもたらすのはすごすぎる!https://t.co/84h2nTXsTr
私は、このけんちょんさんのために仕方ないと思って記事を書いたのですよ。本当に面倒で書きたくなくて、他に書くものもあり、ツイッターで書こうかなと宣言して自分を鼓舞までしたのに、2ヶ月以上かかりました。
りりあんさんについては、私からすると「やりたいっていうなら手伝ってあげるけど、いくら難しくないからって、さすがに2週間前になってからなんとかなるかっていうの、最後にして欲しいんだけど。でも、2週間走りきったのよく頑張ったね。」というような感覚です。
たとえば、こちらの方は私の見え方に近いです。この人も合宿に一緒に行きましたね。
面接でのコーディングと競技プログラミングは違うということは明らかなんだけど、「入社をゲームとしてとらえる」とこういう風な話になってしまうよね、と。
— Yuta SAWA (@sawawww) April 1, 2021
それはそれとして、競技プログラミングが仕事に役に立つかというのは、タイピングゲームが仕事に役に立つかという質問と同じだと考えるのが良いですね。
— Yuta SAWA (@sawawww) April 1, 2021
僕自身も多少の不快感があるのは、面接対策というのは最終的には「志望者のため」「会社のため」の両方であってほしいんですよね。少なくともどちらかを毀損しないでほしい。特に本人が所属していた会社であるならば。
— Yuta SAWA (@sawawww) April 1, 2021
ハックするなと言うつもりはないのだけど、そこを大前提としてほしい。
まじめにこれは言い訳しなくてはいけなくて、本当に申し訳ないです。教えるときに古巣の「会社のため」を毀損していないかは考えています。そして、実際に能力が偏っていると「本人のためにもならない」ことがあるのは確かです。
今回は、海外の模擬試験を自分で申し込むようなやる気で、2週間全力疾走をする伸び率が叩き出せるならば、それからも伸びるだろうから「会社の判断が取るならそれでいい」と判断しました。なのでオファーが出た後もなんか色々いいましたよ。
お知らせ
ここで残念なお知らせがあります。とある医学部教授から「読んだよー。文章はいいけど、お前が卒業生をひょいひょい適当にエンジニアにすると教授会で問題になることがあるから、するんだったら出来の悪いのにしてよね。いいね。ほんと頼むよ。特にそこにいる生徒会長みたいなのはだめだから。」ということなので、今後は、あらかじめ「出来が悪いかを問い合わせる」約束をしてきました。
列挙
ここからは、「コミュニティー」からの反応を見た範囲で列挙したものです。
nuc氏のアレ、前半キレッキレなんだけど後半(意図的に?)散逸している気がする
— chunjp (@chunjp) March 31, 2021
競プロのくだりはだいたい同意。
— chunjp (@chunjp) March 31, 2021
chun さんに、このようなことをお伝えするのは本当にお耳汚しなのですが、散逸は意図的です。私の経験則で「誰にとっても新しい情報」のメッセージを広く伝えたいときには、「詳しい人は同意するが、そうでない人は違和感を感じる内容」を加えるんです。そうすると、人は、「新しい情報の真贋を、周囲の情報から判断しようとする」ので、一部の人に認知負荷がかけられます。こうすることで、根拠と結論が噛み合わない支離滅裂な発言も出てきて広まると認識しています。
この話の内容「かわいそうなことに、りりあんさんは、いかれた3人の模擬面接官が今まで何をやっていたんだと慌てふためいたことにより、2週間のリアルタイムアタックを宣告され、無理やりクリヤーさせられました。コスパがよかったですね。でも、こっちの胃までおかしくなるから真似しないでね。」で終わるのですが、これだけ書いてもぜんぜん広まらなさそうですよね。そこに、フィロソフィーと教育関係の問題意識の話を突っ込むとこうなります。
https://t.co/IbBhjjdgcU
— Yuta Kitamura (@________Kee) March 31, 2021
相変わらずキレッキレの文章。競プロの下りは全面的に同意
我々の世代はこういう考えでしょうね。
古のコンテストは、なんかコンピュータの凄い人が趣味でやってた、感。最近コンテスト外の知識に乏しい人にあったりもするけど、それは多分全体的に見るとよい傾向で、コンテストなら活躍できる、という新しい傾向が出てきたんだと思ってる。逆コンテスト的な知識めっちゃ凄い人にもよく会う。
— ぷりん大王・鰹節大臣(兼任) (@phoenixstarhiro) April 1, 2021
ただコンテストとその外を結びつけるのは慎重で有るべきで、コンテスト入門をプログラミング入門って嘯いたり、剰えコンテストの謎テクニックとか文化とかを初学者に"良いこと"と刷り込もうとするのは避けるべきだと思ってる。偶にまだプログラミングなれてない人に相談されて私が返答に困るのはココ。
— ぷりん大王・鰹節大臣(兼任) (@phoenixstarhiro) April 1, 2021
そもそもプログラミングコンテスト、って曖昧。アプリケーションだったりアルゴリズムだったり、評価してるの別なものじゃん、感。直接評価とか無理ゲーだと思うけど……。
— ぷりん大王・鰹節大臣(兼任) (@phoenixstarhiro) April 1, 2021
それをプログラミング一般かのように広げると、解釈認知のズレで嬉しくない状況が起きたりするんじゃないかなぁ。
昨今の「競技プログラミング」は「答えをプログラムで記述する算数パズル」の趣が強いので,習熟して身につく主たる技能はプログラムじゃなくてパズル
— ™ (@tmaehara) April 1, 2021
Spaghetti Source を思い出して懐かしい気持ちになりました。
商売の基本は裁定である。競プロのスコアとプログラミング能力の間には齟齬があるのだけれど、その認識のズレを裁定する形でAC社も間接的に利益を得ている訳なので、無関係ただの娯楽って主張はちょっと厳しいんじゃ無いですかね。
— chunjp (@chunjp) April 1, 2021
その会社は何を裁定して利益を得ていますか、というのは常に意識する必要があると思っている。
— chunjp (@chunjp) April 1, 2021
面白いからええやん! で済めばいいんだけれど、商売との絡みになるといろいろと蓋をしていた奴が漏れ出てくる感じ
— chunjp (@chunjp) April 1, 2021
ほぼ間違いなく分かって書いていると思うけど、商売が誠実であることと、裏側にある構造の歪さとは別の概念ですよ、とは書いておきます。
— chunjp (@chunjp) April 1, 2021
どんな誤解と犠牲者が生まれたのか気になった
— Yoshinori Kawasaki (@kawasy) March 31, 2021
たとえば、これですね。https://t.co/dpUdMegacj
— {白,黒}のカピバラの左随伴右随伴 (@ainsophyao) March 31, 2021
理解した…
— Yoshinori Kawasaki (@kawasy) March 31, 2021
本題には触れないけど、少し前に会社のカフェで雑談してるときの感じをちょっと思い出したな。もう辞めてしまった人も多いけど
— Kinuko Yasuda / 安田絹子 (@kinu) April 1, 2021
繰り返し出てくるお茶をする程度という表現、わかるんだけど多くの人は断絶を感じてしまうよねたぶんhttps://t.co/F3sxaFRD0L
この記事を不快に感じる人がいるのはよく想像できるけど笑、日本人がポリコレで失敗しやすい背景だとか、競プロの功罪だとか、世の中案外田舎初段で通ってしまう話だとか、ここまで次々と触れにくいテーマに切り込んで指摘する人はそうは居ないと思う。私は畏敬の念を抱いたよhttps://t.co/5gaF5NX0AD
— Kei Hayashi | 林 慧 (@kei_hayashi_0v0) April 1, 2021
https://t.co/EGVIN7PXPX の人気コメントに「そこはかとない不快感」って書いてあって、わかる…ってちょっと思ってしまった。(ごめんなさい)
— Yusuke Sato (@yusk_) April 1, 2021
普段、抑えているところを少しだけ外しました。
教養の分厚い壁、後天的であり原理的には超えられる物でありながら分厚すぎて超えられない場合、先天的な物と違って諦めがつかない分タチが悪いしその壁の向こうから「わかってしまえば簡単な事なのにね」って言われてしまうあたりも追加ダメージが入る。
— 分散処理に詳しいオタク (@kumagi) March 31, 2021
面白い内容だったし、とても賢い方なんだろうなとは思う一方、一つの世界の見方を真理であるかのように断定的に書いているのはあまり好きな感じではなかったなぁ。例えば「海外で生活している人は、大学等の研究者かエンジニアの二択です」は真ではないと思う。 https://t.co/8m2WZbCHHY
— のあわん (@fzw1212) April 1, 2021
ああ、そこは前もって閲覧してもらったときにも複数人がひっかかった箇所です。その前についている「それ以外で、」の部分に相当押し込んでいます。ただ、おそらく、主張が整理しきれていなくて、少しだけ整理し直すと
- 戦前ならば、単純労働力として南米やカリフォルニアの農園にでも放り込めた。
- 婚姻などの手段は変わらずあるが、仕事がいるならば、いまではなんらかのジョブ型の仕事をするスキルが必要。
- だが、なにがスキルとなりうるのか。
- 社内のスキルを使った社内トランスファー。
- スポーツ・芸術・音楽・料理などは国によってはスキルとなる。
- 高等教育において徒弟的な教育を受け、理系スキルとしてのエンジニア(ソフトウェアに限らない)があるようだ。
- 海外で徒弟的な教育を受けても良い。
- ただ、MBA やローなどの職業訓練で海外の大学院に行っても、現地では働けないようだ。ただ、中国語などができると、そうでもないっぽい。
くらいの気持ちです。ここはコントロールに失敗しています。
僕は日曜大工みたいな感じでプロダクトを作るプログラミングが好きだから、競技プログラミングはどうしてもやる気にならないんだよな。Googleの中でもあんまりメジャーな趣味じゃなかったような(特にアメリカでは周囲で誰一人やってなかった)。
— Rui Ueyama (@rui314) April 1, 2021
元生徒その他
不思議なめぐり合わせで模擬面接をしてもらい、焼き肉を食べながらお話を伺っていました。そのときに感じたこと、知ることができたことはとても有益で、記事へのネガティブな反応とだいぶイメージがずれる。
— tomotargz (@nakamuratomota) April 1, 2021
結構前のことなので、話してくれたことか自分で咀嚼したことかもう判別がつかないんだけど…
— tomotargz (@nakamuratomota) April 1, 2021
「界隈の常識を知ることが最初の目標地点になる。しかし、何が常識とされているのかを外界から知るのは難しく、独学が難しい一因はここにある。独学するなら"常識"のスコープを知れると良い」
というようなことを知り、独学で迷走してた私はだいぶ救われた。
— tomotargz (@nakamuratomota) April 1, 2021
俺はアレを読んで、そんなに高尚な世界の話かい???って思っちゃう
— 流れの砂人 (@sazin) April 1, 2021
その当時ね、「私はこうしてGoogleに入りました」って記事と「医師からGoogleに転職します」という記事がよく読まれていて、それに当てられて競技プログラミングを始める人が身の回りに結構いたんですよ。
— tomotargz (@nakamuratomota) April 1, 2021
とりとめもなく書いてしまうけど。当時は「私はこうして入社した」と「医師からSWEに」の記事が流行していたように思う。会話の中で、前者は難しくないように書かれているけど、彼らの大半は記事の内容以前に常識を得ていた人たちだよと釘をさされた記憶がある。
— tomotargz (@nakamuratomota) April 1, 2021
とりとめがなさすぎるのでやめた
— tomotargz (@nakamuratomota) April 1, 2021
某怪文書、あれを見て萎えたり不快感を覚えたりする人とそれを見て笑ってる人に分かれる
— 🕔条悟 (@inferist) April 1, 2021
すまん、脱線はしないつもりだったが、とあるところが「死に至る病とは、絶望のことである」と構文が同じだったのでしばらく笑っていた。
久々に長文を書きました。情報系に限らずしたい仕事をするためにどう準備するかについてです。
— {白,黒}のカピバラの左随伴右随伴 (@ainsophyao) March 31, 2021
Twitter で医師を拾ってきて Google のソフトウェアエンジニアにするだけの簡単なお仕事 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3 https://t.co/80QGOza0zc