大きな核の不安定性

核のエネルギーの巨視的な項(原子の個性を取っ払った項)は、体積エネルギーと表面エネルギーと対称エネルギーとクーロンエネルギーで決まります。


うち、くっつけようとする(プラスの)項は体積エネルギー項だけで O(A) です。
ここで、N を中性子数、Z を陽子数、A=N+Z とします。
ほんで、対称エネルギーは、O((N-Z)^2/A) で、クーロンエネルギーは O(Z^2) なのです。
あとは、係数の問題ですが、対称エネルギーの項が十分大きければ、巨大原子核は存在できませんね。


参考文献は、岩波講座9「原子核の理論」です。