ストークス

数学の定理を模様として掘り込んだ垣根はどうだろうか。

ふと、ヴィトゲンシュタインの講義にあったという台詞を思い出す。
「いま、仮想の民族が、算用数字を並べて書くことで自分たちの家の壁を飾ったとしたまえ。さらに、彼らの書いたものが、算術をしている人間の書いたものとちょうど、一致したと創造したまえ。君らは、彼らが数学をやっているというだろうか。その連中は、いつも間違えずにそれを書いている、だが、彼らは数字を室内装飾以外には絶対に使わない、としてだよ。」(論理哲学論考:ヴィトゲンシュタイン;法政大学出版局)