文学部の助教授
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/fn/norettaJ.html
では、私が「馬鹿馬鹿しい」というのは、正確にはどういうことだろうか?ごく大ざっぱに二つの範疇に分類してみよう。一つ目は、無意味な主張や馬鹿げた意見、知ったかぶり、まがい物の教養をひけらかすことなどである。二つ目は、ずさんなものの考え方(sloppy thinking)と薄っぺらい哲学で、これら二つが軽薄な相対主義の形をとって同時に現れることが(いつもではないが)実に多い。
もしも量子力学やゲーデルの定理について論じたてて恥をかいている文学部の助教授あたりだけを相手にしているのなら、この一つ目の範疇はさして重要ではないだろう。けれども、大学の書籍部のカルチュラル・スタディーズのコーナーに占める割合で測る限りにおいては重要な知識人とみなされる人たちを相手にしている以上は、この点もはるかに大切になってくるのだ。たとえば、ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリはカオス理論について次のように書いている。
個人的には、Ph.D を持っている、あるいは真を重んじる学科の出身者には手加減しないのが礼儀だと思っているんだけれども。