餃子

学科の友人達と入ったラーメン屋で餃子を注文した。

「ラーメンと一緒に出しましょうか?」「いえ別々で結構です。」

「何で聞かれたの?」と私は聞いた。「餃子が出てくるのは遅いのですよ。」「へえ、うちのそばでは餃子がはじめに出てくるけれどもなあ。」二人の話を聞いて、なるほどそうなのか、と思っていた。すると「関西の餃子は小さく、関東のは大きいんじゃないか。」といって、次のような問題を出してきた。

さて、その問題。今、10度の水で充たされてた水槽がある。といってもなんと摂氏である。水面を 30度、しつこいようだがこれも摂氏、にしたところ、一時間後に水深 1m のところで 20度になった。さて、壁面は断熱されているとして 1000mの深さが 20度になるのは何時間後だろうか。

うーん、と考え始める。ま、とりあえず熱伝導の方程式思い出さねば。

\Large \frac{\partial}{\partial t}u = \kappa \frac{\partial^2}{\partial x^2} u

「まさか、この方程式だけから分かるんですか」
「ええ、この問題を出してくれたのは数学科の先生で答えは聞いていないんですけれども。ここから分かるんですよ」
「ああ、形から分かるんですか。」
「形から分かりますね。近似・境界条件は意図を汲んで設定してください。」

以上は事実に基いたフィクションです。


http://d.hatena.ne.jp/nuc/20060226/p3 風呂の中で
をリファーしておく。

愉快じゃないか。熱の伝導が本質的に粒子の拡散であるかのように思えるというのは。
結晶で低温だったらフォノン(格子振動)の拡散か。