遺伝子と性格の相関

たとえば Human dopamine transporter の遺伝子多型と「新奇探求性」には相関がでるとされていて、一応、科学的根拠も説明もされております。
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/jpn/kyokan/ronbun/ronbun_03_24_huke.html

簡単にいうと、脳の神経の一部は、ドーパミンを別の神経にぶっかけることで信号を伝えるのですが、そのぶっかけたのを拭きとって絞って使いまわす役目をしているトランスポータが遺伝子によって違い、このため拭き取るスピードが速いのと遅いのがいることになるので何か起きないかという話です。

まあ、実際のところこの多型による性格の相関を統計的に有意であるまで出すにはかなり大量のサンプルが必要となります。僕が見たデータだと、たしかに、統計誤差の範囲はでているものの、役に立たない程度でした。ようするに、遺伝子調べるよりも、会って確認したほうがずっとずっと確実な程度です。

これくらいしっかりした理屈付けのあることでも統計的にみればこの程度です。環境の因子といったノイズがかなり大きいんですね。
血液型などいわんやをや。