散歩

暗いと多少は身の危険を感じるためか、「日本人とユダヤ人」に出ていた話を思い出す。要旨は、以下のようだ。ユダヤ人は子供が大きくなると、父親がその子を一人呼び出し、二人で金を隠し、このことは家族の誰にも言ってはいけないと告げる。日本人はこれを聞くと、なんと金に汚いのだ、家族にも隠すのか、と感じるかもしれない。しかし、ユダヤ人は金を持っていると思われているので、この子が盗賊に攫われる可能性は高い。権力の中枢から遠いものに対して、警察が動いてくれるはずがない。その状況の下では、家の金のありかをすべて知っていればすべて吐かされて殺されるのは見えている。だが、知らなければ、知らないことに感謝しながら拷問を受けられる。家が襲われても、恐らく逃げ延びた誰かが s/he のみ知る財産を持ち出してきて再興できるからだと。つまり、これはリスク分散の簡単な実践なのだ。
結局、人は理解しあえないものだなって。あ〜、結論が違う。だが、表現できなさそうだ。