高等教育を侵食する似非科学2

高等教育を侵食する似非科学1高等教育を侵食する似非科学に関連して。
英語一列の教科書が返ってきた。
相対性理論の章が使われなかったのは科学的に誤りであったから、というので目を通してみた。
引用元は、Paul Davies の About Time。特に経歴に問題がありそうもない。むしろ、偉大な物理学者だ。内容は特殊相対性理論の紹介で具体的には双子のパラドックスを分かりやすく説明している。ざっと読んだ限りでは、問題がなさそうだ。あれ、っと思った場所があったが、読み直したら僕の読み違いだった。
ただ、どうも編集者のつけた注釈がなんか変な箇所があるような気が。
光速度の0.8で走る Betty が地球上の時計をみると」

By adding the Doppler effect to the time-dilation effect, you get the combined slowdown factor.

という文に対して

the time-dilation effect: 「時間が延びる効果」。「延びる」というのはつまり、Betty が自分の時計で計測した1分が、地球上での1分40秒(60秒÷0.6)に相当するということ。

ん〜、噛み合ってないというか。