既得権

これはアメリカでの話である。当時コンピュータといえば英語ならば英語、日本語ならば日本語しか使えないのが常識だった。しかし、とある研究所で多言語が容易に使えるようなものが開発された。外国語教育を行なっている大学が大口顧客として期待できると考え、中国語の教授に見せに行った。彼はこっそりこう聞いたそうだ。「日本語・中国語・韓国語で使える機能はまったく一緒ですか。」彼は相対的に差がでると学生をそちらに吸われてしまうことを恐れたらしい。
どこの世界にも既得権とそれを守ろうとする動きはあるのだなと。