http://d.hatena.ne.jp/nuc/20051201/p1

赤橙黄緑青紫藍、セキトウオウリョクセイランシ

Gusさんが指摘してくださったが、赤橙黄緑青紫藍と間違えた。音読みのほうは単純に記憶していて、訓のほうは間違えるわけないと思って思いついた順に書いたから整合が取れなくなったのだが。何でかを考えてみた。適当なことをいうと、僕がはじめに虹の色を覚えたのは英語だったからかもしれない。
僕は3つから6つまでアトランタにいたのだが、両親が英語圏でやっていけるか心配して、現地の教育的なビデオを見せていた。そしてそこに虹の色が順に出てきた。もっとも、そこでは虹は六色だったので red, orange, yellow, green, blue, purple は比較的すんなり入っている。で、7色目の藍(lilac/violet)はどうしても後付けな気がして追い出される。関係ないが、フランスあたりでは天地創造に喩えて宗教的に7でありたいというのがあった気も。
さらに、思い出した話として、幼稚園の上の学年になると小学校への準備として、指定された色での塗り絵というのがあるのだが、文字列を音に直すのはとても難しい。そこで頭の一文字を使って区別することにした。でてくるのは上の6色と white, black, brown くらいなのでこれで大体うまくいくのだが、brown, black と blue がちょっと困った。頭の二文字見ることにして、bl ならばさらにそこで長さが長いほうが black で、ついでに最後の文字がとげとげしているからいかにも black。という素晴らしい方法で乗り切ったのである。これは塗り絵教育業界を生き抜くテクニックとして子供達に是非教えたい。
しかし、このせいで頭一文字で区別をして、それで足りないと長さで区別するというよく分からない習慣がついた。これのせいで今でもたまに困ったことになる。初対面の人たちを同時に紹介されて、姓の初めの一字が同じ人がいると本当に混乱する。でも、これは誰だってそうかな。
ところで、この頭一文字で区別するという癖は他にも影響を及ぼして、right と left を比べると、r が弱い音で l が強い音であるために、l が効き手の右でないというのがとてもややこしかった。これは本当に納得がいかなかったらしくて、なんでこうなっているのさ、変だよ、と言ったと思う。
それで、right といわれたときに反射的に左側をみたり、利き手側のつもりで left といっていることが、いまでも、たま〜にある。しかし、口頭での翻訳はたまにやらされていたものの、文字で日本語訳をつけるという風習は中学入ってからのものなので left を右と訳し間違えたことはないと思う。

当時、l,r の区別は非常にあたりまえで、これの差が分からないのは一体全体どういう耳をしているのか不思議に思い、父にどう違うかを熱心に説明していた記憶がある。日本語のラ行音の子音は、大体 2:1 で l よりだ、という講釈を垂れたことも覚えている。

ところが、今現在はあの自明な違いがもう分からんのだ。困ったことに。誰か教えてくれませんかね。