篩い

国立の学費は値上げされているのだねえ。これはよくないと思うのですよ。確かに大学内は教育費は気にせず払うし払える家庭が多いようだけども、少なくとも国家がその知的レベルを上げるために戦略的に行なっている教育機関が国民を「能力以外の篩い」にかけることは国立の大学を持つことと反するだろう。
金を取れるところから取ろうというならば、もっと別の方法があると思う。例えば、扶養控除を大きくして、年収に応じて大学生扶養者控除を減らすとかね。

http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20050926#p1
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1302/07.html
なんか、ここの東大の調査が人気らしいけど、データ数があわせて750、女子はその1/4と見積もっても200切っているから、特に女子はプラスマイナス5%程度の変動、男子でもその半分くらいは統計誤差だと思うのだが眠すぎるから誰か計算してくれ。明日やるか。

まあ、でも正直、家庭環境は決めるだろうねえ。教育哲学を教えてた祖父は、院を出た伯母が専業主婦になるのでもったいないと言われて、いやそれはある意味贅沢なんだよ、高等教育を受けた人が家庭で養育に当たれるのはといったらしいが。僕も自分の受けた教育に満足しているかといえば否だけれども(もうちょいまっとうなのがあった気がする)。学校はほとんど何もやってくれないから。
母親は九九を教えてくれないとか先取りは嫌いな人だったけど、それでも日本語の文字の手ほどきや足し算引き算は教わったしなあ。さらに、上位の中高一貫校のある程度のところにいれば大学なんて遠足気分で入るから。それは塾の助けがあるのだろうけどね。

しかし、東大って本当に名前に価値があるんだねえ。例えば、指の第二関節に毛が生えていないことで感心されると驚くのと同じでとっても違和感があったのだが、最近ようやく外の感覚が分かったつもりだぜ。あ〜、そういえば、ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターの話に毛生え薬を体に塗って体毛の成長が止まらなくなるモルモットの話がある。モルモットは毛が長いとえらいらしい。絵が可愛いよ。