朝永振一郎の鏡

先日、京極夏彦だったかの文章にあるといわれたこと。

預言者は、神の言葉を伝えるのが分であるから、従うためにどうすればいいかを計画するのは預言者の役割ではない。占星術師は星を読むのが分であるから、それ以上の判断をすることは占星術師の仕事ではない。

もちろん、分以外のことをしてはいけないという法はないし、ほかの仕事と兼ねてはいけないということはないから、あまり意味はないといえばないが、科学者の仕事で似たような解釈をすると、Rukeの

もちろん世界に対する関わり方は人それぞれで、こうしたある意味趣味的な研究姿勢というものは、個々人に対して否定されるようなものではないと思いますが、この種の人間が「こうした普通の人は気にもしないような所に素朴な疑問を抱いて延々考えるのが物理学者なのだよ、そういった所から独創的な研究が生まれるのだよ」みたいに勝手に物理学者を代表しているかのように振舞えばそれは問題でしょう。もっとも、この朝永先生の文章では直接そうは書いていないようですが、田崎さんはそういった問題意識を持って件の記事を書いたのだと思います。

となると思う。物理学者の分が何かはよく知らないが。
でも、田崎さんのコメントを読むと http://d.hatena.ne.jp/nuc/comment?date=20050725#c そこは考えられていないようだ。

ちなみに、「歓迎、石原慎太郎様」というのは、石原慎太郎様が一橋大学で七夕講演をするのが気に食わないので広場で楽しく集会をしていたら、調子に乗った人が公用車を蹴っ飛ばして御用になったという話です(顔。