政治的に正しいおとぎ話

昨日の「頭脳的にチャレンジング」は、勿論ポリティカルコレクトを意識したのだが、
ポリティカルコレクトな「かえるの王様、或いは、鉄のハインリヒ」をやりたい。

昔々あるところに小さな池がありました。その水辺で小さな王女が一人鞠を投げて遊んでいました。小さなというのは生まれてからの時間経過が比較的少ないという意味であり、別に分別がないとかそういった意味を含有してはおりません。また、この王女の父親は王であったのですが、王がこの国の実権を握っていたと考えるのは早計です。その妻が実権を握っていたかもしれませんし、また、民衆に選ばれた議会に政治を任せていたかもしれません。で、鞠が水に落ちました。そうしたら、王女様は泣き出しました。これは感情の発露の方法としては適切だと思われます。
池からカエルが出てきて「鞠を取ってあげましょうか」といいました。王女様は泣き止んで「まあ、汚いカエル」といいました。誤解ないように申し上げますと、カエルは清潔な動物であるということが、生物学的・化学的・物理的見地から示されています。「とって」といった王女様に向かってカエルは「もしも、手をつないで城まで行き、同じ皿から食事をして、同じベッドで寝てくれたら取ってあげますよ。」といいました。