絶対音感の続き

自分の耳の性能を考えてみる。
人によって絶対音感の表象は異なるようですが、僕の場合です。

ピアノは88鍵中、一番下の5つの音が絶対的には区別できない。どういうことかというと、ソの音を聞かされたら、ピアノがソーと叫んでいるように思えるのに、一番下の5つだけはゲーンとかゴーンといっているように聞こえる。中間にある、その少し上の音はピアノが苦しそうにミーと言っているように聞こえる。
ピアノの中央ド周辺に話を限ると、いつも聞いている音と比べて、Hzに直してだいたい2Hz違えばなんとか弁別できる。(これは調律の違うピアノや正弦波を発生させる回路をいじったときからの推定。)どういう感じかというと、Hzをあげていくにつれて、生暖かいC、普通のC、するどいC、CとCisの中間な音、生暖かいCisと変わっていくように感じる。ここで、Cisの音は、粉コーヒーのかかったレモンを食べたCのように聞こえているから多少厄介だ。

ピアノ以外の楽器でも基本的に音名は分かる。ただ、オカリナのような周波数の安定していない楽器を聴いていると生暖かくなったり鋭くなったりと落ち着かなくてなかなか大変。結局、ぽけ〜っとした音がしているように聞こえる。

机を叩いた音は気にしていれば〜〜と〜〜の間みたいに分かる。これって思い込みなのかなと思っていたのだけれども、スイカを叩いて「何の音?」と聞かれた時に、ある人の答えと私の答えが常に一致していたからそこまで思い込みではないのかもしれない。或いは脳波通信か。

音楽の授業は相対ドで歌わせようとされたけれども、あれは地獄だった。虹の色を一つずらして呼べといわれているようなものであるから。