高等教育を侵食する似非科学4

高等教育を侵食する似非科学
高等教育を侵食する似非科学1
高等教育を侵食する似非科学2
高等教育を侵食する似非科学3
この間、面倒になったのでめぼしい自分の手持ちのカードは全てメールで切ってしまうことにした。あと好きにしてって。
なのに、なんか、会ってくれるっていうから、仕方ないので新しいカードを少し集めにかかる。

会ってくださる先生がメールに自分の著作と訳書にリファーしていたので訳書を読むことにして、とりあえず法学部図書室に行ってきた。法学の研究者は結構よい待遇のようだ。ここで働きたいかも。でも、借りられないので、しかたがないのでこもって読む。isbn:4783511764

訳者の解説を見て「あれ? ニューエイジサイエンスって書いてある」と軽くショックを受けた。が、まあ本文は見たところかなりまともだった。ちょこちょこ面白い話も入っている。でも、全体とすれば、たいしたこといっていないかな、今となっては、っていうのが読んだ感想。


のはいいんだけどさあ。頭の30ページで二つ間違いが見つかった。
二つ目はどうみても誤訳だと思う。たしかに、英語の童謡(Jack Horner)なんて子供のときに英語圏にいでもしないと知らないから仕方ないといえば仕方ないが。一つ目は訳者か著者かどっちが間違えているか自信はないが、シェークスピアの登場人物に [ ] をつけて説明してあるのだが登場する作品名が間違ってる。プロスペロ、オセロには友情出演してないよねえ。
でも、どっちも調べれば一発だと思うんだが翻訳しているときに資料に当たらないのかしら。そっからはできるだけ「さらさらと読む」ことにして、300ページ程度の本だったが、それ以上は無事見つけられなかった。
内容にけちつけるとすると、パリティ対称性の破れから右と左は区別できることくらいかな。
でも、特に問題あるところはないと思った。四倍体のウマが2倍の大きさっていうのはちょっと面白かったけれども、比喩(寓話)だと書いてあるから。


にしても、どうしよう。ぶっちゃけカードとしてものすごい使いにくいからなあ。極めて大したことないし。


科学的でなければ認めないような"正統派"自然科学系の人間と思われている可能性を考慮するつもりだが、どうもそういうのって自然科学となじみのない人の頭の中にしかいないんだよね、笑。そこはこれで粉砕しやすいけれども。さすがに小童にさらっと専門近いところつつかれたら、まっとうな判断が出来なくなる可能性があるからなあ(。昔 how to 本の類で読んだ)。議論に勝って勝負に負けかねない。一応、目的は授業から消すことだから自制するとして。ただ、自然科学の外に出ると、ついつい心理的な要因を気にしてしまうのは悪い癖だな。特にこの場合、教授と学生なんだから直球で勝負すべきだよね。


そういや、このへん終わったら全部見せるつもりだった。まあいいか。
結論:お茶かお昼をごちそうになることを目標にしよう。