コロッケ

> 光よりも速く伝わる

あったとしたら因果律が壊れます。たとえば過去と通信する(一年前の自分と電話で話す)ことができてしまいます。また、いくらでもエネルギーが取り出せます。そんな変なことがないと思えばないのでしょうね。

> 重力を伝える物質が見つからない

その可能性がまったくないわけではありませんが、力を伝えることは粒子を交換することと解釈されているので(たとえば、磁石が引き合うのは光子をやりとりしているから)あるでしょう。ただ粒子といった諸概念は派手に「拡張」を受けています。


可能性が 0 と自然科学は言いません。世界には「法則」があると思いませんかね。今までおいしく食べてきたコロッケは今後もおいしいだろう、というのは非常に普通の考え方ですよね。

よく引き合いに出されますが、極端な話、世界が5分前に創造されたかもしれません、5分前以前の記憶は記憶を持った状態で作られたのです、といっても否定はできません。ノストラダムスの予言は本当に起きる予定だったのに、みんながお祈りしたから起きなくなったのかもしれません。明日突然、メアリーポピンズのように人が天井を歩くようになるかもしれません。明日が来るまでは分かりませんよね。

けれども、そんな可能性を追っていては仕方がないので、自然科学は理論を作った人に予言をさせます。世界にはこういう法則があって、もしもそうならばこうなるはずだ、と。いま信じられている自然科学の法則はものすごい量の予言をしてみせたものばかりです。そして、その予言精度が高ければ高いほど、より確からしい理論とされます。

宇宙の果てはものすごく熱い、という理論があったとしましょう。行って測った人がいないですから、間違っているとする直接の理由はありません。しかし、ものは黒体輻射で光るのでそこから温度の推測ができます。その結果、熱くないでしょうね、といえるのです。そういわれて宇宙の果てでは「黒体輻射」が起きないんだ、とだだをこね始めたら、まあ、好きにしてください、としか言いようがないですね。人は死ぬが俺は例外で不死身だと言い張っているかのようです。

重力子が存在する、という理論もいろいろな予言をしています。そして、いまのところその予言があたっているから恐らく存在するのだろうとされているのです。しかし、他の理論ほど確信を持って正しいというには、まだ実験が足りません。もしも、その予言が外れればその理論は捨てられるか修正されるので、場合によってはなくなりますね。


ほら、あなたの友人・知人が全員俳優であなたの生活が人気ドラマになっているというのは事実ですがそれに気がついたことはないでしょう。