論理は宇宙に依存するか

生物学は地球を出れば変質する。化学は常温常圧が変われば変質する。物理学はこの宇宙がなくなれば変質する。数学は論理が変われば変質する。

と昔は考えていました。しかし、論理は意外と普遍的でないのではないでしょうか。

この世のほかの論理に言及するのであれば Church-Turing Thesis に絡めたいです。universal turing machine の拡張や別の思考のモデルが考えられてきたが、それらは全て UTM と同等の力しかもたなかった。だから UTM の上で作れるアルゴリズムが最も強力な思考のモデルのようなものではないか、というのがこの thesis です。もしも、どんな物理法則を組み合わせても、UTM 以下の力しか出せないならば UTM が最も能力が高いことが物理法則自体から正当化されそうではないですか。そして、この考えから David Deutsch は1985年に普遍的量子コンピュータを提唱したとか。そして、どうやらこれはある意味 UTM よりも強そうだ。
というのを考えると、古典力学から量子力学に物理法則を変えると、そこでの"思考"も変わるのではないかとも思います。なんだか、真剣にこの考えの弁護を始めるとトンデモへまっしぐら、っていう感じですがね。

でも、たとえば、僕は宇宙が熱死したら、この宇宙から論理が消滅すると思いますね。