Dirac の海

Dirac の海は実在するか」に対して「数学上出てきたまやかしに過ぎない」と誰かが答えていたように記憶している。
しかし、こういったものは、たとえば人が R+ よりも R と親しんできたがゆえに現れるのであって、はなから R+ で考えていたならば思いもつかなかっただろう。
たとえ、あったとしてもエネルギーが負側では別の法則が支配しているかもしれない。準位が下から詰まっていくとは(外挿を盲目的に肯定しなければ)限らないのである。
クライン・ゴルドン方程式からディラック方程式が生まれる過程も不可思議。
なぜ、こう自然は、なんだ、適当に拡大したように見えて、それでうまくいくようにできているのだろ。