批判力

批判力が強くなりすぎている。幼い頃は純真で天声人語を読んで面白いと思い、宇宙を小さな目で一生懸命見ようとしていた。市場の働きに感動し、法律の体系に驚嘆し、学士会会報を隅から隅まで興味深く読めた。今でも法学部の人に「男性の再婚禁止期間は0日じゃないか?」とつっこむくらいのことはできる。

でも、今はそういったものにはほとんど感動できなくなっている。どこかに作成者の自己満足の馬鹿馬鹿しさを感じる。戻っておいで。純真な自分。
あの頃と同じように読んでもどうも皮肉な肯定になるなあ。今度の学士会会報をきちんと読んでみようかな。
皮肉な肯定(?)とはなんだろう。芥川龍之介のいう「半肯定論法」かな。

「正に器用には書いている。が、畢竟それだけだ。」

侏儒の言葉(芥川龍之介)より。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card158.html
青空文庫の本は3度拝んでから読もう。

再婚禁止に関連して。
http://blog.so-net.ne.jp/peace_mac/2005-03-10