とある研究室に

着くなり、怪談のDVDを見させられる。「妹の部屋」という題だったのだが、実は妹が12人で日替わりだったというオチであった。(^H)^25 妹が2時丁度になると汗びっしょりで怖い夢にうなされて起き上がる。両親に朝相談しても、「思春期よ」などと言って相手にしてもらえない。{しかし、思春期になるとホルモンバランスが崩れて怖い夢を見るって事なのか?それとも、もっと心理学的なのかな?}でだ、その日の夜2時何分か前に、おきて水分を取っていると、兄がおりてきて、「僕はその幽霊が本当にいると思うな」という類のことを言う。彼は受験勉強で起きているようなのだが、夏あたりから2時何十秒前かから喘いでいる声(初めに聞いたときは出産している幽霊という設定なのかと思いました)が、2時正時(しょうじって読むのね、せいじだと思っていた。)にぴたりとやむ。ある晩、喘いでいる妹の部屋の戸を敲こうとすると、妖しげな、もとい妖しげな、でなくて怪しげな声が聞こえたあとに、ぴたりとやむ。
ここで時計が写り、2時数秒前だ。すると、兄が咽喉を両手で抑えて喘ぎだす。妹は、怯えてあとずさるが、「冗談やめてよ」という。しかし、兄はそのまま喘ぎ続ける。あきらかに異常だと思われるほど喘いだ後に、時計が写ると、時計の the second hand が、1時59分57秒でピクピクしている。で終わり。

何が言いたかったかと云うと、一番初めにナレーションで「信じようと信じまいとそれは存在する。」と云うのがあるのだが、これが、「呼ぼうと呼ぶまいと神は臨在する。」というスピノザだったかの句を髣髴(ほうふつ)とさせて面白かったとさ。この句はユング様が物凄く愛していて自分の家の玄関の上に刻ませたそうだ。
(googleで調べたら、これは vocatus atque non vocatus deus aderit というラテン語の句でエラスムスの言葉であった。そうそうエラスムスだ、思い出した。が、いまさら遅い。
日本語で当たったのは
http://www.nanzan-u.ac.jp/~mwatanab/jp/scripta/shocho84.htm
ユングにおける心と体験世界』の著者のページだった。ここのもとのラテン語googleにかけるといっちょあがりと。)

兄の喘ぎが1Hzだといいな。