劣化ウラン弾

元の文章を示さずに書いているので妙なことになっていますが、とある人が劣化ウラン弾の被害に関する大学の講義について書いていた文章への感想です。

劣化ウラン弾問題も実は有名だったりするけれども、これはこれに限らない一つの問題を浮き彫りにしていると思う。

一部の小規模な団体は十分な証拠がなくても抗議運動をして、たしかに NGO とかが被害調査をきちんとできるはずもないから、完璧な証拠を要求するのは酷だし、それだと国とか大企業とかの隠蔽に有利すぎる、っていうのは確かに一理あるんだけれども、こういう団体って都合の悪い証拠を全部隠蔽の結果として無視するんだよね。

結局被害が出た後じゃまずい、っていうのは一理あるのだけれども、それによってそれに目を本当に重要な問題から逸らさせることにもなるんだ。

破壊された直後の戦車に近づくのが確かに危ない可能性はあるけれども、劣化ウラン弾を使うのは戦場だから、それなりに異常な事態でしょう。そういう状況でマスクもせずに近づくのってどうなのよ。ってなると、これは劣化ウラン弾問題じゃなくて、米兵全体の問題で、そこは僕は否定できない。あと、戦争していること自体の是非も絡むけれども、そういうのは別問題としておいておこう。

放射線の影響だけれども、放射線量は地域差が結構あって、国内でも岐阜と神奈川で、1割くらい違うし、ブラジルは日本の10倍程度の放射線があるんだ。けれども、放射線を理由にブラジル旅行に行かない、という人はいなさそうじゃん。ちなみに、原発放射線量は自然の放射線量に比べて 0.1%程度。もちろん、テロ攻撃の対象になるかもしれないが、近くで取れた野菜だから、といったことは全く合理的でないんだ。

それと、放射線はある閾値があって、それ以下ならば人体にほとんど(流産などの浴びた量に比例した確率的影響を除く)影響が出ないことが知られているから、それ以下ならば気にする必要ないし。

  • 半減期は基本的に長いほうが安全
  • 奇形児は意外と多い
  • 癌も先天的なものがある
  • 劣化ウラン弾はゴミであることよりも重さと燃焼するところがおいしい
  • 酸化ウランのエアロゾル説は結構怪しい。

あとは、日・米・国連が反対の立場だから責められるべきだって議論としておかしいでしょう。彼らのほうがずっと技術力も調査力もあってそっちがまともな結果をだしてそうだから信用していいんじゃないの?
きちんとした調査をしているかどうかは知らないけれども、線量の評価をすると普通に考えて被害はでないはずなんだ。
ただ、さっき反劣化ウラン弾のジャーナリストの線量の調査結果を見たけども、それが本当だったらちょっとまずい値が書かれてた。

あとはここを参考にあげておきます。 http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20021001#p2 これは今日みつけた。
時間があったら http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/searchdiary?word=%2a%5b%ce%f4%b2%bd%a5%a6%a5%e9%a5%f3%c3%c6%5d に目を通すのもよいかも。