重力

http://d.hatena.ne.jp/nuc/20050905/p5

宇宙戦艦の中に局所的に重力場を作る装置がある、という設定のことがある。これがポテンシャル力ならばいいのだが、ある本では、ひとつの部屋の中で右側に下向き重力があり、小型の艇がおかれた左側は無重力であった。

それで床付近を考えると重力のある方は高圧になり天井付近は重力側が低圧になるから、微妙な圧力差からぐるぐると風が吹く。結構な強風になる気がしたのだけれども、評価するだけの流体の知識がないことに気がついた。

10mだと、圧力差は4*10^-5気圧くらい、って実は空気に対して一平米あたり400g重程度の力がかかっているからそこそこ強くないですか? というか、圧力差がどのように風になるかがさっぱりなんですけど。だから非平衡は困ったちゃんなんだ。
重力場を作る装置が与えるエネルギーと空気摩擦とが釣り合うまで、風がどんどん増幅されていくんとちゃうんかいな。

ちなみに、記憶が正しければそのSFでは、大きな艦の中に小さな艦が整備のために停泊しており、無重力のほうが小さな艦の整備には便利なのでそうなっており、柵より手前側は人が歩くので重力があるみたいなのでした。もっとも、そのSFは収納されている艦のサイズが5〜6kmあったから、かなりやばそうですが。